第8回塊展 6日目

こんにちは!
塊展実行委員のdommiyです。

開催6日目となる今日は、お天気がよく、もうコートが必要ないくらいのあたたかさで、
お出かけ日和の日曜日となりました。

スキャイキャンパス塊展には、112名(以前90名と発表しましたがアンケート数をふまえ変更いたしました。ごめんなさい!)の方々がお越しくださいました。

さて、今日も展示風景や作品紹介をしていきたいと思います。

作家名:塩崎 哲史
学  科:デザイン学科

作品名:チャコールフィルター
クラシックゾーン:
イラストレーション(デジタル)

“こうやって女性を描く時、自分の中の何かを表に出すわけですが、
おそらく、どこかで濾過されている気がする。

濾されぬ雑味は何なのか。澄んでるからって良いわけでもなし。その塩梅。”

塩崎さんが今日は会場にいらっしゃっていたので、
制作過程についてお話を伺うことができました。

ご友人にモデルを依頼し(実はかなりの近距離からのアングルで)形をとった後、
デザイナーである彼の、最も身近で使い慣れたツール、アドビ製品のイラストレーターで仕上げたイラストです

元々のイメージとして、ペンを唇にあてたポーズというのは決まっていて、
そうして振り向いた動作の、
「それ!!その角度がいちばん色っぽい!!」という一瞬を
切り取られたということでした。

こだわりポイントとして、
お使いになったことがある方はお分かりになると思いますが、
イラストレーターで線をひくと、全てが自動で一定幅になるので、良くも悪くもデジタル感のある無感情でキレイすぎる線になるのです。
しかし塩崎さんは表情を持った抑揚のある線にするため、設定を細かく調整して幅を変化させ、手描きのような味のある線にしておられました。

冷ややかな視線と、知的で憂いのある仕草。リアルな色っぽさ漂う作品です。

この女性像に詰まった美意識に、
共感を覚える方は多いのではないでしょうか。


作家名:岩野 耕治
学  科:工芸学科メタルコース
作品名:神話
立体工芸ゾーン:真鍮のパネル

今日の午後の受付担当でご一緒でしたので、
少しではありますが、岩野さんとお話することができました。
(周りの黄色い付箋は、来場者の方々の感想・意見等です。)

一目見て、この作品を生み出されるにあたっての作業量や経験値、
辛抱強さやなんかに関心してしまうことはもう前提としまして、
キャプションに記載の“今回から数年かけて「人」をモチーフに制作”する、
という部分についてお伺いしてみました。

人というモチーフをいつかやりたいな、と思ってはいたものの、
同時に、一度そこに踏み入ってしまうと抜け出せなくなるだろうと感じていたので、
今回までずっとやらないでとっておいた、という事でした。(そして、やってしまうと案の定はまったとも仰っていました。)
去年はモチーフをタツノオトシゴにされていて、その時も決して無いわけではなかったのですが、
「人」になると確かに、表現できる感情の幅がぐんと広がったように感じました。
この中の一人一人に対して、一応の設定(ポーズ、感情、性別等)がちゃんとあるのだそうです。



搬入の際に偶然、影が魅力的であるという事が判明したそうで、
ペンライトで自由に照らしてみられるようになっています。


また、今年からコメントの書き込みツールを、ノートから付箋にされたのですが、
自由度の高さや、複数人でも同時進行できるという利点、
失敗してももう一枚かけばいいという気楽さ等…諸々の点で、
こっちの方がいいねと仰っておられました。
なるほどと思いました。皆さんも展示の参考にしてみてはいかがでしょうか。

作家名:森田 麻意
学  科:音楽学科

作品名:「ミライダー/めまい」
アクティブゾーン:音楽

午前の受付でご一緒の時に、
ブログに載せたいのですが...と相談をしたら、
快く作品についてのコメントを書いてくださいました!

テーマも音色も対極にあるようなのような二つの曲。
一曲目はご自身でボーカルも担当されています。

“東京でポピュラーを中心に作曲および演奏活動をしています。
今回はジャンルの違う2曲を展示しました。

「ミライダー」はポピュラーの楽曲です。
恋のはじまりを描いた胸キュンラブソングです(笑)。
「ミライダー」とは「未来のダーリンかもしれない人」という意味の造語で、
今から9年前に、お友だちと恋の話をしているときに出てきたものです。
キャッチーなメロディーと、元気でさわやかなイメージを目指して作曲した、自身もお気に入りの一曲です。

「めまい」は電子音響音楽というジャンルの楽曲です。
楽器や日常の音をレコーダーで録音し、ソフトウェアで加工・編集するという方法で作曲しました。
めまいの痛みやつらさを音で表現したものです。
歌詞も拍子も音程もない、不思議な「音楽」のおもしろさを現在探求中です!

来年の塊展では、他のメディアとのコラボレーションに挑戦したいです!”


作家名:辻 勝祥
学  科:建築学科

作品名:ミライハウス
アクティブゾーン:建築

続けて辻さんも、コメントを書いてくださいました!
上記の森田さんの曲にインスパイアを受けて制作された作品です。

芸通の建築学科であらためて設計の芸術性を学びながらハウスデザインの仕事をしています。

今回の塊展での作品は模型とポエムを主体の表現方法にしていて、補足を文体で説明しています。
制作に至った経緯として、塊展は様々な学科の方が参加されているので、
作品を通して他の学科の方との繋がりができれば素敵だなと思ったのがきっかけです。
そこでたまたまポピュラー音楽作品「ミライダー」を紹介してもらい、その制作者と思いが合致したことから制作にいたりました。
「ミライダー」の作品では恋に発展しそうな女性の心模様を描いているので、
「ミライハウス」では建築と愛をテーマにして、その後の恋人同士が住むであろうミライ(住的空間)を自分の視点で想像し、
男性から女性への想いを描いています。”

このようにして、作品と作品がリンクしているというのはなんだか良いですね。
個人的には、せっかく様々な学科が集まる塊展なので、他学科同志がもっと絡み合い、よりエネルギーのある作品を生み出せたらおもしろくなるのではないか、と思っています。
特に、出展作品の多くが絵や写真で、視覚を使って鑑賞するのに対して、音楽は聴覚で別器官なので、色々なメディアとのコラボレーションが期待できそうです。

次の塊展は、どんなものが出来上がるのか、楽しみですね。



作家名:大本愛弓
学    科:デザイン

作品名:NUDE
アクティブゾーン:イラストレーション

さて、最後は我らが実行委委員長の大本さんの作品です。
ピンクの画面の中に、裸体の女の子達がピラミッドのように折り重なっています。
使用画材はアクリル絵の具やパステルとのこと。
キャプションは"「おんなのこ」という形容詞が好きです。"となっているのですが。。。

彼女の指す「おんなのこ」とはどういった意味なのか・・・

気になるのでもう少し詳しいキャプションをいただきました。

“女の子らしい、女のような、女っぽい、女々しい…
女性はかわいくて、セクシーで、やさしくて、
従順で、非力で、知能が低くて、性格が悪くて、
いじめや噂が好きで、ヒステリックで、支離滅裂で、
ずる賢くて、陰湿で、窮地となると強くて…

実際の女性がそうという話ではありません。
これは、そういった女性という形容詞を詰め込んだ
おんなのこという「偶像」です。”

これを聞いて、私は、女性だからこそ表現できる女性像であるなと感じました。

大本さんは去年、紙をすいた優しい雰囲気の作品を制作されていましたが、
今年は一変して、どちらかというと攻撃的な作品を出されました。


他の皆さんでも言えることですが、このように回数を重ねる度に作品は
大なり小なり、時には真逆に、変化し続けていくものだと思います。

もし来年、塊展に出展してみようかな、とお考えの方がいたら、
どうぞ気負わず、今いちばん作りたいものを作ってみてください。

なにか出したいけれど、なにを出したらいいか分からない、という意見がありますが、

公開しながら、迷っていけばいいと思います。何年も出展されてる人たちも、たぶんみんな、ずっとずっと迷っていると思います。(笑)

とりあえず、一年に一度の塊展、

いろんな人や、作品との出会いがあってほんとうに楽しいですよ(^V^)



では、アンケート集計結果等はまた後日。。

今日の受付や、お手伝いくださった方々、どうもお疲れ様でした。

ありがとうございました!